鍼灸ってどんな治療?
〇鍼(はり)
身体の表面(主に経穴=ツボにあたる部位)や特定の筋肉・各部位などに対し鍼と呼ばれる専用の治療具で治療を施し、症状の改善を図ります。
当院では、完全滅菌・個別包装の使い捨ての鍼を使います。
使う直前に開封しますので、感染事故の心配はありません。
太さは髪の毛より細い鍼を使用しますので、稀に鍼が皮膚を指す瞬間にチクッと感じる場合はありますが、注射の痛みよりはるかに軽いものですのでご安心ください。
また、それとは別に鍼がゆっくり進んでいくときに鈍い痛みや重い感覚が生じる場合もございます。
俗に『響く』と表現されるこの感覚は『得気』と言われ、治療効果の表れでもあります。
お辛いときは遠慮なくお申し出ください。
また、小児鍼(イチョウ鍼)・ていしん・ローラー鍼などの刺さない鍼も使用します。
丸い鍼先を経穴に当てる、皮膚を擦撫することによって 、身体に繊細な刺激を与えて自然治癒力を高めます。
〇お灸
お灸の材料はもぐさです。もぐさとはヨモギから作られています。
お灸は古くから伝わる養生方法です。身体を温めることが大切だということは、古今東西より広く知られています。
台座灸(せんねん灸)・棒灸・知熱灸(もぐさを直接皮膚に乗せ、8分で止める)・竹筒灸・隔物灸など、患者様に合わせたお灸を使用いたします。
温まることと香りがもたらす相乘効果で、自然に身体が緩みます。
緊張している身体をゆるめる、リラックスできる時間を大切に考えております。
初めての方や熱さが苦手な方には、低温タイプのお灸を使用します。
熱いと感じられた場合は、我慢せず遠慮なくお伝えください。
〇温灸
温灸に使用する温灸材は お灸の材料であるもぐさを使用し、身体を温める効果のある松節やシナモンエキスをプラスし炭化させたものです。
煙や匂いが少なく、ゆっくり深部まで温めます。