病院へ~そして時間を大切に・・・(母編①)

前回は未病についての鍼灸の考え方を述べさせて頂きました。

次に鍼灸の効果について書こうと思いましたが
ちょっとその前に1つ大事なことを伝えたいなと思います。

それは身体の不調を感じたら、まず病院へ行ってほしいということです。

自分の身体を知る良い機会だと思って。

薬は副作用もあるし・・・、
薬に頼らず自然な方法でと考えられる方もいらっしゃると思います。
それはそれで生活習慣の見直しや自分の身体への関心も高まるとてもよい発想だと思います。
が、私の経験、母の出来事を書かせて頂きますね。

母がまだ家でかろうじて暮らせていた頃の話になります。
母は要介護4の状態で父はすでに膵臓がんの闘病生活に入っていました。
母の病状は年を追うごとにいろいろと病気が表れ、
一緒にいた父は自分の治療が大変だったので
私や弟が病院へ付き添うことも多くなりました。

糖尿病から鬱症状をきっかけに廃用症候群で寝たきりとなり、
動作緩慢、顔を見ればしんどいとしんどいと受け答えもままならない感じの母。
甲状腺低下症もありましたし、鬱の症状?高齢によるものだろうと片づけられそうな症状ですが
訪門看護師さんから精密検査したら?との一言で思い立って病院へ。

そしたら正常圧水頭症で手術することが決まり、術後は普通に会話して
リハビリで歩けるようになりました。
ptさん(理学療法士)の熱意な指導に助けられました。

正常圧水頭症は高齢者になりやすく、
老化症状とよく似ていることから気がつかない人も多いようです。
寝たきり症状から4年は経っていた時の話です。
訪問看護さんからのアドバイスは有難くて感謝しかありません。
まさか、歩ける!会話できる!の状況がくるとは、もう思っていませんでしたから。
数年は母として娘としての久しぶりの関係が過ごせてとても貴重な時間でした。

このあとまた展開がありますが 次回にさせて頂きたいと思います。