中医と反応点治療
私は鍼灸の専門学校の付属治療院にて中医を選択し、臨床実習を行ってきました。
中医では、身体の気血水のバランスが崩れることで病気になると考えられています。
気血水の通り道を経絡と呼び、経絡の通り道に経穴(ツボ)があります。
例えると経絡は線路、経穴は駅のようなイメージで、場合によっては不調を感じる部位と全く違う場所にある経穴に施術することもあります。
胃の不調なのになぜ足のツボを使うの?と不思議なイメージを持たれますが、経絡でツボはつながっているので、遠隔治療ができる特徴があります。
それぞれのツボは臓腑につながっているので、臓腑が持つ特徴や精神活動の機能を考えながら最も効果のある経穴(ツボ)を判断し、鍼やお灸で刺激を与えて症状を改善します。
また一方で、反応点治療という神経学・生理学に基づいて考案された治療法についても学んできました。
反応点治療とは、皮膚に軽く触れることで、皮膚を介して現れる筋肉や内臓の不調を感知し、反応が感じられた部位(反応点)に対して鍼やお灸の刺激を与えることで自律神経の機能を高め、身体の状態の回復を図ります。
なぜ触るだけでわかるの?と驚かれますが、皮膚は身体の内部の状態を教えてくれる最大の情報源であり、自律神経の反射メカニズムにより、不調が皮膚に現れます。
鍼治療の際は、響き(得気)を感じるような刺し方ではなく柔らかい刺激で、痛みに敏感になることなく治療を受ける事ができます。
これらの治療法で、患者様の症状や体質に一番合うようにオーダーメイドの治療を致します。